*写真:手前はコミュニティ、奥はごみ処分場

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最新情報(マニラブログ)



フィリピンの首都マニラにあるパヤタスごみ処分場には、毎日数千トンのごみが運ばれ、、事実上の野積み状態となっております。そこでは、3000人前後の人々が、ごみの中から換金できる資源を集め、収入を得ています。2000年7月10日には、このごみ処分場の一部が雨により崩落し、200人以上の人々が生き埋めとなりました。



この処分場の周辺には約1万人の人々が住んでおり、住民の約3割の人々はリサイクルできる資源を集め、換金することで生計をたてています。処分場以外での職を持つ住民の多くも決まった仕事を持つことができなかったり、一時雇用で、安定した収入を得られていません。フィリピン都市部での就職機会が限られている上に、住民の多くは学歴が低く、特別な技術を持たないので、安定した仕事を見つけることは難しい状況です。

また、住民の生活環境は劣悪で、住民の栄養状態も悪いために様々な病気に苦しんでいます。ごみ処分場は生ごみ等の腐敗により発生したメタンガスにより、気管支や皮膚病を患う住民が多く、また、非常に衛生状態が悪いために、子どもも慢性的な下痢や高熱などで死亡するケースもあり、これに乳幼児の栄養不良の割合も25%以上という事態が追い討ちをかけています。

このような病気になりやすい環境に住んでいるにも関わらず、住民は医療施設に行くことができない状態に置かれてきました。




そこでアイキャン(ICAN)はごみ処分場に一番近い場所に診療所(ケアセンター)を構え、劣悪な環境で暮らす住民たち自らが、保健医療サービス提供の担い手となり、コミュニティが持続性のある高度な保健環境を持つこと、つまり「みんなが健康に」なれることを目的に活動しています。

A、保健・医療事業

1、定期診療:診療所(クリニック)での診察
 ・医師による定期診療:延べ(4000人、週2回、通年)
 ・助産師による妊婦への診療(月2回、通年)

*診療に来る患者さんの病気(会報より。)

2、巡回診療:コミュニティをまわっての診察
 ・公的医療機関との連携による地域巡回診療(月1回、通年)
 ・予防接種(延べ400人)、寄生虫駆除(延べ400人、年2回)

3、保健教育(保健教育セミナー、保健教育資料の配布)
 ・母親に対して:妊娠や子育てに関する教育

 ・子どもに対して:毎週約80人の子どもが参加します。

4、コミュニティヘルスボランティア:住民による医療・保健活動の要

5、栄養改善活動(低体重児へ栄養食提供、約30人、週5日、通年)

6、特別活動(集団子宮がん検診、割礼、集団体重測定等)

他にも、
7、組織間会合:コミュニティ内のNGOや政府機関、住民組織間で情報交換をおこなっています。
8、地域組織化:グループを作り、みんなで問題解決をはかります。
9、結核対策(成人、小児結核):パヤタスは結核蔓延地域なので、住民の手で蔓延を食い止めます。
10、外部診療:重体患者を外部大型医療機関へ送ったり、緊急医療費支援をおこなっています。

■アイキャンの医療・保健事業の特徴

この事業の目的は「劣悪な環境で暮らす住民たち自らが、保健医療サービス提供の担い手となり、コミュニティが持続性のある高度な保健環境を持つこと」です。最大の特徴は「住民たち自らが、保健医療サービス提供の担い手となること」つまり、「援助」や「支援」により、お金を持っている人が持っていない人に何かしてあげる、そして住民はそれを貰うことを待っているのではなく、そこに住んでいる住民が、医療や事業運営の知識を得て、住民たち自身が活動を進めていきます。そこで中心になるのが、ヘルスケアボランティア(上記4)等のお母さんたちです。実はお医者さんや看護師さん等の「専門家」しかできない仕事は限られていて、その他ほとんどのことは住民が知識と経験さえあれば行うことが可能だということをがわかります。

お医者さんは24時間コミュニティにいるわけではないので、緊急処置が必要な時、この「地域の治癒力」が大きな意味を持ってきます。また、多くの人達が住むコミュニティ内でどの家のどの子がどういう病気を持っているとか、家庭環境がどうなっているかなど、一番知っているのは住民なのです。住民が保健医療の担い手となるとき、予防にも大きな意味を持ちます。



またアイキャンは住民の収入を増やす事業として、様々な訓練を行っています。ビーズを使った小物製作や、プラスチックの紐で作るカバン(写真左上)、マッサージ(写真中上)、散髪(写真右上)やマネキュア、ペディキュア等はその一部です。パヤタスでは男性がごみ処分場で働き、女性が子どもを養育しているケースが多いため、女性が子どもたちと家にいながら収入を向上させていけることを目指しています。写真右上で髪を切っている女性は、このセミナーで技術を得た後、理容店での就職が決まり、その後そこで貯めたお金をもとに、家の近くに自分のお店をオープンするに至りました。また、このようなセミナーをしながら、女性の権利や家庭内暴力について話し合い、家庭の問題を解決していきます。今後は、男性も巻き込んでこの活動が進められていきます。


そしてアイキャンのもう1つの「収入を増やす」活動はクマさん製作でおなじみのお母さん達のグループです。(写真下段)2000年にごみ処分場が崩落し、一時ごみ処分場は閉鎖となりました。その時に、仕事を失った住民達と話し合い、当時のアイキャンのボランティアが「くまさんの作り方なら教えられるよ」と言い、住民が「くまなら作れるかも」と言い、「ごみ処分場での仕事に頼らない生活」が始まりました。

■最初はアイキャンは材料費から場所代、労賃等すべてを払っていましたが、女性たちはそこからこつこつ製作技術のみならず、会計や組織運営、マーケティング等の知識を得て、ついにアイキャンから資金的、組織的に独立した住民組織となるに至りました。(その名前をSPNPと言います。)これは今までアイキャンの事業の下にいた女性たちが、アイキャンと対等な組織として成長したことを意味します。現在、アイキャンはこの女性グループの顧客としてフェアトレード商品を日本に届けるとともに、パートナーとして組織運営の相談にのっています。アイキャンが目指すものはこのような対等な関係です。

フェアトレードについて



 

ケアセンター改築キャンペーン詳細

皆様のご寄附のおかげで、ケアセンターの改築を終えることができました。ありがとうございました。



パヤタス事業詳細

人々の「ために」ではなく、人々と「ともに」

これらアイキャンのパヤタスでの事業に賛同してくださる会員さんを募集しています。皆さんの「パヤタスに住むの人々が健康であって欲しい、収入を増やしてほしい」という気持ちを具体的な活動にします。パヤタス会費の9割が薬代等の医療事業と収入を増やす事業(生計向上事業)に使用され、1割がそれを支える管理費(会報の印刷代や事務費等)に使用されます。パヤタスの事業を継続して行っていくために、パヤタス会員になってくださる方を募集しております。

■アイキャンパヤタス事業に協力してくれている行政・政府機関
日本国外務省、フィリピン国ケソン市保健局、PUP(フィリピンポリテクニック大学)

■現在
独立行政法人 国際協力機構(JICA)草の根事業(パートナー型)として実施しています。
「月刊!プロジェクトマネージャーの1日」掲載

ご寄付をしてくださる方、パヤタス会員になってくださる方はこちらから登録を行うことができます。(このフォームを使用せず、直接事務局に連絡していただくこともできます。連絡先はこのページの一番したにあります。)

こちらの個人情報は当法人からの連絡用にのみ使用し、第三者には一切開示致しません。

氏名(必須)  例)山田 太郎
ふりがな  例)やまだ たろう
Eメールアドレス(できれば)  例)abc@hotmail.com 
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住所(必須)   例)@@県@@市@@町1−1
電話番号(必須)  例)06−6543−4321
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スタッフに一言お願いします!

  

担当者から折り返し連絡させていただきます。

・郵便振替)NPO法人ICAN,00850-6-78233 通信欄に「ケアセンター」とご記入ください。
・三菱東京UFJ銀行) (旧UFJ、店番:221) 名古屋駅前支店 普通 2361021
 NPO法人ICAN(エヌピーオーホウジンアイキャン)*振込人名義欄のお名前の後に「ケアセンター」とお書きください。

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